成功事例
ご存知の方も多いでしょうが、2008年から経済産業省が「中小企業IT経営力大賞」というものを創設しました。これは、全国の中小企業の中でIT経営を実践し戦略的効果を上げた企業を表彰するものです。既に、6回行われ合計100社以上の中小企業が最優秀賞や優秀賞を受賞されています。受賞企業は、原則IT経営の活動の内容を事例として公開されていますので、ここでは、私がIT経営コンサルをさせて頂いた3社をご紹介させて頂きます。
協力工場10社と共同でクラウド型生産管理システムを
活用し、取引先の信頼向上を実現！
■会社名：田中精工株式会社 ■住所：京都府宇治市
■業種：ダイカスト製品製造
■ホームページ：http://www.tanakaseiko.co.jp
●IT経営力大賞2008IT経営実践認定企業
●IT経営力大賞2009経済産業大臣賞（最優秀賞）
表彰される田中精工の田中社長
＜私の役割＞
本事例の中で私は、同社が協力工場と共に作った「小規模製造業EDI普及協議会（幹事企業：田中精工）」の立ち上げ方法指導、 11社での業務改革指導、協議会メンバー（協力工場）へのIT経営の意義や取り組み方法の指導、各協力工場におけるシステムの活用法指導、システムの全体設計支援、システム活用効果のモニタリング指導などをさせて頂きました。
＜事例概要＞
同社は大手メーカーより受注を受けて、アルミダイカスト部品の一貫生産を行っている。 その中で、継続・安定的な受注獲得や新規顧客開拓という中長期の目標があるが、それを達成する為には課題があった。同社の製造工程は、設計・鋳造・加工・表面塗装と複数あるが、自社だけでは対応できず特定の工程は協力工場に加工等を委託している。同社は早くから社内のIT化に取り組み、自社で生産管理システムを開発しQCDの向上を行っていたが、協力工場を経由する工程があるとQCDレベルが低下する事もあった。 その為、継続的・安定的な受注確保の為には、協力工場も含めたトータルQCDの維持・向上が不可欠であると同社は考えた。そこで、協力工場10社と協同で利用できるクラウド型生産管理システムを構築し、自社を含む11社で生産管理を行うIT化戦略を策定し実行した。その結果、協力工場のQCD管理レベルも向上し、継続・安定的な受注に繋がっている。その成果が認められ、IT経営力大賞2009では、最優秀賞である「経済産業大臣賞」を受賞された。
EDI型生産管理システム及び写真DBの活用で、
業務改革を実現！
■会社名：有限会社NTB製作所 ■従業員：12名
■住所：京都府宇治市 ■業種：精密板金加工
■ホームページ：http://ntb-ss.jp
●IT経営力大賞2011全国中小企業団体中央会会長賞（優秀賞）
NTB製作所西村社長を囲んで
＜私の役割＞
同社は、田中精工幹事企業の「小規模製造業EDI協議会」メンバーであり、私はEDIの意義や活用法の指導と共に、個別にEDI型クラウド生産管理システムの活用法指導などをさせて頂きました。
＜事例概要＞
同社は精密板金加工を行う中小製造業であり、大手メーカーから板金加工の受注を受けている。同社は技術・技能力が高く得意先からの信頼も厚いが、業務に非効率な部分があるため、継続・安定的な受注をこなす為の業務改革を行い、生産性向上が中長期の目標であった。同社の得意先は大型機器を製造しており、そこで使われる板金部品は多いもので1台あたり200個以上ある。その部品を同社に発注する訳だが、大型機器1台につき板金部品が200個あると、10台製造すると同社には一度に2000個の部品製造依頼がある。その場合、短期間に多くの発注があり、従来はそれがFAXで届いていた。受注FAXを受けた同社は、それを現場に加工指示する訳だが、量が多いため現場への指示にかなりの時間がかかり、また出荷時も現物と納品書を１つひとつ照合する為、出荷作業にも多くの時間がかっていた。そこで、クラウド型EDI生産管理システムと写真DBを活用し、受注・作業指示の業務と出荷作業を大きく改善するIT化戦略を策定し実行した。その結果、作業効率が劇的に向上し、多くの受注が来ても短時間に処理でき、トータルリードタイムも大幅に短縮できた。その成果が認められ、IT経営力大賞2011では、優秀賞である「全国中小企業団体中央会会長賞」を受賞された。
クラウド型生産管理システムで、
業務改革に成功！経常利益率大幅アップ！
■会社名：株式会社広瀬製作所 ■従業員：15名
■住所：京都府京都市 ■業種：精密板金加工
■ホームページ：http://www.hirose-kyoto.co.jp
●IT経営力大賞2012IT経営実践認定企業
●IT経営力大賞2013ITコーディネータ協会会長賞（優秀賞）
表彰式で広瀬社長とツーショット
＜私の役割＞
本事例の中で私は、現状の業務フローを改革した、新しい業務フローの設計方法指導、新規業務を実現するためのシステム機能や活用方法の指導、運用管理の指導、システム活用効果のモニタリング指導、及びIT化企画、RFP作成などをさせて頂きました。
＜事例概要＞
同社は精密板金加工を行う中小製造業であり、大手メーカーから安定的な受注を受けている。一方、同社は試作品製作時に自社で試作用金型を作ることができ、難易度が高い試作品にも対応する事ができる。そこで、将来的にその試作品製作の技術・技能を活用し、新規顧客開拓を行い売上・利益向上を図ることが中長期の目標であった。尚、同社はそれを実現する為に、難易度が高い試作の相談を受けて受注する、板金コンシェルジュという戦略を策定した。板金コンシェルジュ戦略を実現する為には、試作品製作に打ち込む時間を作る必要があるが、同社では業務効率が悪く量産に追われて試作品に対応する時間が取れなかった。そこで、クラウド型EDI生産管理システムを導入し、受注から作業指示発行、進捗管理、出荷、在庫管理までをシステム化し、業務効率を大幅に向上させるIT化戦略を策定し実行した。その結果、量産の生産性が向上し、難易度が高い試作品に取り組む事ができ、板金コンシェルジュの腕が発揮されたわけである。それにより、売上と共に利益も大きく向上した。その成果が認められ、IT経営力大賞2013では、優秀賞である「ITコーディネータ協会会長賞」を受賞された。
物を売る店からソリューション専門店への転換で大成功！
～眠りの悩みを解決する店、京都八田屋！～
■会社名：株式会社京都八田屋 ■従業員：4名 ■住所：京都府京都市
■業種：寝具等販売 ■ホームページ：http://www.hachidaya.co.jp
●中小企業診断協会 成功事例集入選事例
京都八田屋店舗
＜私の役割＞
本事例の中で私は、ソリューション提供店への転換という戦略策定や、それをホームページやfacebookページでプロモーションする為のコンテンツ制作などをコンサルティングさせて頂きました。
＜事例概要＞
同社は、枕やベッドなどの寝具販売店である。数年前より、単に寝具を売るのでなく「眠りの悩みを解決するベッドマイスターの店」というキャッチフレーズで、朝起きたら首や背中が痛いなど眠りに悩みを持つ方の為にオーダー枕やベッドを提供している。これは店主である八田道明氏が、睡眠環境診断士という資格と独自の経験を活かしたものであり、 単に物を売るのではなく、「眠りの悩み」というお客様の課題を解決するソリューションの提供をしているのである。そして、これをホームページやfacebookなどのWebメディアを使い告知している。その結果、Webを見て来店する方が多くなり、わざわざ関東地方から来店される方もいる。このように、物を売るのではなく、お客様の課題を解決するソリューション店への転換と、それをWebメディアで的確にプロモーションした事が、同店の売上を大きく向上させた。
10サイト以上のWebがプラダンの営業マン！
～1つからオーダーできるプラダンのヤマコー～
■会社名：株式会社ヤマコー ■従業員：64名 ■住所：京都府綴喜郡宇治田原町
■業種：プラスティック段ボールの企画・製造・販売
■ホームページ：http://www.yamakoh.com
●関西IT百選 優秀賞受賞
●攻めのIT経営中小企業百選 選定
表彰されるヤマコーの黒川様
壇上で挨拶される山崎社長様
＜私の役割＞
現在10サイト以上のプラダン関連Webサイトがありますが、それらを連携させるWeb戦略策定指導や、新しい顧客管理手法などをコンサルティングさせて頂きました。
＜事例概要＞
プラダン（プラスティック段ボール）を1つからオーダー注文できる事が同社の強みである。現在、10種類以上のプラダン関連Webを運用しており、顧客は全てWebから見積依頼は注文ができるようになっている。 受注情報はセールスフォースで共有され、製造現場に指示が届く。オーダーメイドプラダンとITが融合した素晴らしい事例である。
受注生産（1品物）に加え、見込生産（量産）も対応！
～ITを活用した徹底的なQCD管理で経営革新に成功～
■会社名：株式会社長濱製作所 ■従業員：30名 ■住所：京都市南区
■業種：精密金属加工業 ■ホームページ：http://www.nagahama-f.com
●攻めのIT経営中小企業百選 選定
表彰式で挨拶される、立入社長様
＜私の役割＞
策定された経営戦略の元、それを実現する為の業務改革及び、システム化企画作成、システム導入、運用指導をさせて頂きました。特にシステム化企画では、現状の業務フローを作成し、戦略により改革する部分と、元々問題があった部分の改善を行いました。そして、新システムを活用した新規業務フローを作成しシステム機能等も設定して業者（パッケージ）から運用までご指導させて頂きました。
＜事例概要＞
従来、主に試作品などの小ロット受注生産を行っていたが、企業成長を図るため、それに加えて量産見込生産にも取り組んだ。それに伴い生産管理システムをリニューアルし、少ロット・量産の双方に対応できる体制を構築。さらに、原価管理、品質管理などをデータを用いて見える化し全社的なQCD管理体制も構築。中小製造業における、ITを活用した経営・業務改革の好事例である。
原価管理を中心とした生産管理システムで、
海外の競合に勝てるコスト体質を実現！
■企業名：非公開 ■業種：産業用機械設計・製造業
国内でトップシェアを持つ同社であるが、海外市場では海外の競合との競争が激しい。特に価格面で負ける事が多かった。そこで、原価管理を中心とした生産管理システムを再構築し、コスト低減体質の強化と共にシステム活用を行い、海外競合に勝てる体質を作り上げた。
＜私の役割＞
同社が再構築する生産管理システム活用の為に、現状の業務フローを分析し業務改革の為に必要なシステム機能の設定、それを含むIT化企画書・RFPの作成、及びシステムベンダーの選定方法、運用管理、成果モニタリングなどさせて頂きました。
トータルシステムの再構築で社内の見える化を図り、
営業・製造の生産性を向上！
■企業名：非公開 ■業種：紙製品加工業
同社では従来より、システムが稼働していたが、データの重複登録や、営業や製造に必要な情報が活用できないなど、システムを導入しているにも関わらず、業務効率が低かった。そこで、受注から製造、出荷、会計処理までの一連の業務をトータルシステム化し、業務効率の向上と営業や製造における意思決定に必要な情報をタイムリーに活用できるようにした。それにより、リードタイムの短縮、有効な提案営業を実現させた。
＜私の役割＞
現状のシステム活用を活用した業務フローを一旦白紙に戻し、あるべき姿としての新規業務フロー設計方法を指導。及び、あるべき姿実現に必要なシステム機能を設定、IT化企画書（RFP）の作成、システム開発ベンダー選定などを指導させて頂きました。
ホームページを活用し、
店舗集客数150%アップ、売上130%アップを達成！
■企業名：非公開 ■業種：特定の生活用品の販売
従来、紙媒体での広告宣伝を行っていたが、ホームページのコンテンツ改善、SEO対策などを行った結果、ホームページからの店舗集客が大幅に増え、売上が大きく向上した。
＜私の役割＞
同社の強みや顧客利益（商品を購入されたお客様のメリット）を抽出し、的確なホームページコンテンツ設計の指導、SEO対策指導、ソーシャルメディアとの融合指導などをさせて頂きました。
Facebookとホームページを活用し、
来店顧客数アップと共にブランド構築が実現！
■企業名：非公開 ■業種：飲食業
開店間もない飲食業であり、当初からfacebookページを制作しそこでの情報発信（お店の情報など）や、ホームページの活用でファンが急増！ブランドの構築も実現した。
＜私の役割＞
facebookページの活用法、発信情報の内容指導、ホームページのコンテンツ設定、SEO対策などをご指導させて頂きました。
ECサイトと業務システムを融合！
顧客の囲い込みと業務改革に成功！
■企業名：非公開 ■業種：卸売業
従来より業務システムを利用していたが、システム機能が業務内容と合っていないなど問題があった。そこでシステムリニューアルと共に、顧客（小売店）を囲い込むECサイトを構築。ECサイトと業務システムを融合させ、豊富な品揃えと在庫管理を徹底し、得意先である小売店の囲い込みに成功！売上も120%向上！
＜私の役割＞
業務改革の為の現状業務分析の方法指導、システムを活用した新規業務フロー設計指導、IT化企画書（RFP）作成、システムベンダー選定指導、システム開発・運用指導、ECサイト設計・運用指導などをさせて頂きました。
京都老舗料亭がWebを活用して集客に成功！
売上120％アップ達成！
■企業名：非公開 ■業種：老舗料亭（飲食店）
京都でも有数の観光地にある老舗料亭が、観光客や地元客を集客する為にホームページやfacebookを活用。 お店や料理の情報を定期的に発信する事で、従来の顧客に加え観光客等が増え集客に成功。売上も120％向上し、Web活用の効果が出ている。
＜私の役割＞
ホームページコンテンツの見直し、SEO対策によるホームページ集客改善、facebookとホームページの連携法などを指導させて頂きました。
